群馬県勢14年ぶり2度目の全国制覇。
以下余談(お暇な人だけお立ち寄りください)
小学校の低学年の頃、近所に住む遊び友達の石川のトシちゃんの
年の離れた次兄のヨシ兄ちゃんが、敷島球場に高校野球を見に連れて行ってくれた。
黒いズボン、白いワイシャツそして黒い学生帽をかぶったヨシ兄ちゃんは
学業も優秀だったらしく。近所では評判もよく、羨望の的だった。
前橋商業高校の応援席のど真ん中を陣取ってくれて、野球観戦をした。
大太鼓のドドーン、ドドーンという響きが、小さな体を揺さぶるような
感激だったことを今でも鮮明に覚えている。
当時の子供の遊びは、小さな空地を見つけてキレボール(布でまいたボール)で
三角ベースボールだった。
毎日、毎日 王 長嶋、金田の真似をして日が暮れるまで、真っ黒になって騒いでいた。
本物の野球場でユニフォーム姿の選手がゲームをしている姿は本当にまぶしかった。
高校球児はあこがれの存在で、とても大きな輝かしいスターだった。
その年の夏の甲子園で習志野高校が大活躍をしていて、関東の人たちを歓喜させていた。
打撃のすごいチームで、大吾、庄司などという選手が、並みいる名投手を打ち崩していた。
高校球児はわれら
ガキドモのあこがれの大きな存在だった。
やがて、前橋工業高校に進み 2つ年上の先輩達がサブマリン投法の向田投手を擁して
甲子園でベスト4まで進み、準決勝で敗れた相手の銚子商業の土屋投手はプロに進み
立派な成績を残した。
高校球児があこがれの存在から、身近な先輩になり、やがて後輩になり
そして、わが子の世代となり、また時間が過ぎて・・・
気が付けば、高校球児の3倍の年齢になっている。
それでも、球児たちの悲哀や歓喜に目頭が熱くなる。
今年の夏は、猛暑や酷暑という言葉が飛び交う異常に暑い夏だが、
日本最大の夏祭りは、前橋育英を勝利の女神が選択することで終演した。