桂小金治氏が亡くなった。
若い人は知らないでしょうから
なぜ、ここでかと言いますと
数十年前の記者の成人式に講師で来てくれていました。
当時はちょっと前のみのもんたに近い売れっ子で、なんで前橋くんだりにと言いますと
群馬県民会館(現ベイシアホール?)が1月15日の成人の日は改修?新築工事中で
3月に成人式がずれたので、スケジュール調整が出来たものでしょう。
師 曰く(し、いわく)
『努力に花は咲かない。
報われない努力をあきらめずに続ける辛抱
その辛抱という棒に初めて花が咲くんだ。』
この言葉が、深く、深く棲みつきました。
数日後、六供町のOB様が天命を全うされました。
20年近く前の新築当時(60代なかば頃)
『社長さん、あんたは若いから俺の生きている間は大丈夫だな。』
『体は医者に任せた。家はあんたに任せた。さあ、存分にやってくれ!』
などと口走る豪放磊落なヘビースモーカーのおじいちゃんでした。
最後まで、たばこを手放さなかったそうです。
もう一つ、棲みついている言葉
『三度炊く、米さえ強し(こわし)柔らかし、思うままにならぬ世の中』
記者が12年間建築の勉強をさせてもらった会社(15年前に廃業)
の社長の結婚式の祝辞で必ず出てくる言葉でした。
若い社員が多く、毎年のように祝宴があり、都度 耳にしていました。
そして、そのたびに我が反骨精神がムカッムカッとなり、
そんな考えだから、会社が伸びねえんじゃねえか!と
当時20代で、現場監督をしていた記者はごまめの歯ぎしりをくりかえしていました。
その社長も自社の10年後の廃業を知らずに故人となりました。
不惑を過ぎた辺りから、ふと
小金治と社長は同じことを言っていたのかなと思ったりしています。